専修大学育友会
インドネシアの障害児学校に子ども用車椅子を届ける活動
ネットワーク情報学部4年 戸津 亜里紗
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4.まとめ

写真
最後に、この文章を書きながら考えたことを何点か述べておきたい。

(1)このような国際的なボランティア活動は、多くの人たちの協力がなければ実行することが難しい。

(2)相手が喜んでくれるだけでなく、ボランティアをする人にとっても大きな充実感や喜びがないと継続することは難しい。

(3)アジア諸国では障害児と一般の健常者の接触があまりにも少ないため、障害児が社会からまだまだ孤立した状況にある。

(4)バリアフリー社会の実現に向けて、今以上に沢山の努力が必要になってくる。

(5)ある程度、財政的な基盤が必要である。
日本に帰国した後、私はまだ見ていないが現地のジャカルタ新聞に今回のことが大きく報道されたという。また障害児学校から感謝状が私に届けられ、日本フィランソロピー協会の「まちかどのフィランソロピスト賞・青少年部門賞」にも選ばれることとなった。

このような形で私の活動が取り上げられ評価を受けるのはとても嬉しい。しかし、それは私だけの力ではなく、むしろその多くは空飛ぶ車いすの活動を行ってきた、「空飛ぶ車いすを応援する会」や車椅子の修理を担ってくれた各地方の工業高校の生徒たち、あるいは6年間継続して年に2回車椅子を運んでくれた父の勤務する大学の学生たちの力によるものである。このような社会からの反響を知ればきっと誰もが私と一緒に喜んでくれると思う。

しかし何よりも強調したいことは、この活動を行っている人たちは、この活動そのものに大きな意味を見出しているということである。そして障害児との交流で、彼らから大きな喜びとパワーを得ているということである。私にはそのことがよくわかっている。

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