専修大学育友会
ユニバーシアード競技大会2013 卓球団体で金メダルを獲得
〜私の卓球競技と大学生活〜


育友会奨励賞受賞作品の一つを紹介します。
卓球部に所属する鈴木李茄さんは、日本代表としてロシアのカザンで開催されたユニバーシアード競技大会に参加し、女子団体と混合ダブルスで金メダルを獲得しました。応募作では、幼少期から大学生活までの歩みを振り返り、競技者としてのこれまでの取り組みを詳細に記しています。卓球に真摯に向き合い、たゆまぬ努力を積み重ねたことが金メダルという栄冠を獲得するに至ったことが伝わってくる作品です。
商学部マーケティング学科1年
鈴木 李茄
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当然のことながら、トレーニング施設も充実していて、東京に来るまでは受けたことがなかったトレーナーによる指導などもありました。トレーニングの知識も増え、フィジカル面も格段にアップしました。ちょうど中学2年生のときは北京オリンピックが開催された年で、他競技のトップ選手も最終合宿をNTCで行ったりしていて、そのオリンピアンの方々に話を聞いたり練習を見させてもらったりすることもできました。

中学3年生のときには、偶然にも卓球の世界選手権が横浜で開催されて、毎日試合会場に足を運び、応援したり手伝いなどもさせてもらったりしました。なにより初めて生で世界のトッププレーヤーの試合を見ることができて感動したのを覚えています。このように良いタイミングが重なったこともあり、だんだんと世界に出たい、世界で勝ちたいと思えるようになりました。

写真
高校1年の途中で青森山田高校に転校しました。そこでは今までよりもチームメイトが増え、青森での生活は仲間の大切さを教えてくれました。今までは個人戦が中心だったのですが、高校生になり、インターハイや選抜などの団体戦もたくさんありました。個人戦とは違った雰囲気の中でプレーすることにはじめは苦労しました。当初はインターハイも選抜もどちらも優勝に及ばず悔し涙を流しました。3年生の最後のインターハイでやっと優勝することができ、団体戦の楽しさを知ることができました。それを知ることができたのも、毎日目標に向かって一緒に練習し、試合では一緒に大きな声で応援してくれる仲間がいたからだと思っています。こうやって振り返ると私は本当にいい人たちに巡り合えたと思います。

高校卒業後の進路はとても悩みました。実業団に入って競技活動を専門として毎日卓球だけを思い切りやるか?あるいは、大学で学業など卓球とは直接関係のないことも含めて、いろいろと忙しく活動して、卓球にかける時間を少し減らしながらも実業団よりたくさんのことを学んで、卓球に活かしていく環境に行くか?ぎりぎりまで考えましたが、やっぱり自分の性格的にも大学の方が様々な体験を楽しくやりながらも頑張れて良いのではないかと思い決断しました。また、専修大学卓球部の阿部監督が応援してくれるということで専修大学に決めました。

大学に入学してからは今までよりやることが増え忙しく、慣れるまではとても大変でした。1年生の仕事を覚えていったり、寮では今までのように食事は出ないので自炊に挑戦したり、大学は高校までとは全く異なるやり方で長い授業に出てから練習をやり、時間が足りないと思うほどでした。しかしそれは充実しているということで苦しくはありませんでした。
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