専修大学育友会
部活を通して得たもの
体育会レスリング部
鈴木 聖二(経営学部4年)
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そのような経験を経て、私は大学生活最後の全日本学生王者選手権に臨みました。全日本学生王者選手権は、3年の時に3位と惜しい結果に終わっていたので、今年こそはという気持ちで臨みました。私は今まで全国大会などでの優勝経験がなく、いつも2位か3位という結果で終わっているので、大学最後の大きな大会は悔いの残らないよう、楽しい大会にしたいと思っていました。そして、今まで応援してくれていた親や、指導してくれたコーチ陣に恩返しのつもりで、よい結果が残せるように頑張りました。

大会前には、今まで4年間やってきたことを反復練習して、しっかりと調整をして、最高の状態で臨みました。大会当日は、家族も応援に来てくれて、さらに気持ちも高まりました。順当に準決勝まで進み、準決勝は前年の全日本学生王者選手権で負けている中央大学の選手との試合でした。緊張しましたが今までで一番勝ちたいと願った試合でしたので、その気持ちを前面に出しました。その結果、接戦で勝ち、決勝に駒を進めました。

決勝は前年の大学王者で、私も負けたことのある強敵でした。私はここまで来たら気持ちで勝った方が勝つと思い、集中して臨みました。お互いに点数の入らない状態で1ラウンドが終わり、抽選で1ラウンド目を取ることができました。2ラウンド目は後半に私が毎日のように練習してきた技でポイントを取ることができ試合に勝ちました。このような大舞台で優勝し、お世話になった人たちの前で頑張ってきたことをしっかりと見せることができ、とても感動しました。大学生活の最後の場面で最高の結果を残すことができたのはとても嬉しいことでした。

しかし、その一方で、私は結果はあまり重要ではないと感じています。この大会に挑むまでの経験を通し、きついことや楽しいこと、家族やコーチ、部員などに感謝することを覚えました。自分一人の頑張りでここまで来られたわけではない。みんなの支えがあったからこそ私は4年間、専修大学でレスリングを続けることができたと思っています。大学生活では何回もレスリングをやめて実家に帰ろうと思いましたが、その苦しい経験のたびに誰かが私の支えになってくれて頑張ることができました。成長するためには人よりもきついことをやれなければならない、途中で投げ出してはいけない。

写真
大学生活で私の人生観は変わりました。物事を素直に受け止めてみんなに感謝をすることができるようにもなりました。このように人に感謝する気持ちを持てるようになれたのも、専修大学レスリング部のおかげです。4年間でいろいろなことがあって、妥協しそうになり、嫌いになったときもあるけれど、いろいろな人に出会わせてくれて、普通にはできないような経験を与えてくれて、自分を成長させてくれたレスリングに感謝しています。
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