専修大学育友会
平成21年度 全日本大学対抗テニス王座決定試合出場までの軌跡
―関東リーグ1部準優勝―
専修大学体育会女子テニス部
主務 石塚 桃子(法学部4年)
前のページ  1  2  3  次のページ
3、王座出場に向けて改善した点

私たちの代が4年生になり改善した点として、4年生で話し合いをよく行い、意思統一を図った。私たちは、1年生のときから専大が王座に行けると周りから期待されていたにもかかわらず、一度も出場できなかったのには何が足りないのか、それを補うためには何が必要なのかを必死に考え、そして、新たな取り組みをすることにした。

◎朝練習の義務化
今までも朝練習の時間は確保されていたが、朝練習をする学生は限られてしまっているのが現状だった。そのため、どうしても練習時間にバラつきがでてしまっていた。そこで、週2日の朝練習を義務化し(授業優先のため、1限がある場合はそちらを優先)、7時から練習に取り組んでいった。

この取り組みには、先生方の協力も大きく、とても内容の濃い有意義な練習時間になっていった。朝から確かな部員と練習時間を確保することで個人のモチベーションの向上にもつながったと思われる。

◎ミーティングの徹底化
今までもミーティングは行われてきていたが、なかなか毎月必ずというわけにはいかなかった。しかし、部員16人全員がひとつになって王座を目指すには部内での問題点を定期的に確認する必要があると考えミーティングを定期的に行うように徹底した。

結果、このミーティングはとても意味のあるものになっていった。学年ごとにその時点での困っていることや問題点を話し合い、全員の前で発表することで、問題の解決につながり、全員が現状に満足しながら部活動に励むことができた。また、全学年の意見を聞くことによって、違う角度から問題を見ることができ、全員が部活動において不透明な部分をもつことがなくなったといえる。

また、個別ミーティングも行った。練習時間の合間をぬって、主将・主務との話し合いをひとりずつ行い各個人のテニスに対する今の目標、部活における問題点などを聞き、それぞれが成長できるためのアドバイスをしたりした。

1人の問題を部活全体の問題と考え、部員全員が満足のいく部活の体制を保てたと考えられる。

4、王座に出場するには

王座、つまり正式名称全日本大学対抗テニス王座決定試合に出場するには、まず全部で82校が参加する関東大学対抗全日本大学対抗テニス王座決定試合関東地区予選において、上位6校がいる1部リーグで戦い、2位までに入る必要がある。

女子は、1部から5部の5つに分かれていて、一番下の5部リーグは58校で構成され、1部〜4部では各6校ずつに分かれている。また、このようなリーグ戦は関東地方のみでなく、北海道地方・東北地方・北信越地方・東海地方・関西地方・中国四国地方・九州地方でも行われている。全日本大学対抗テニス王座決定試合では関東地方・関西地方から各2校ずつ、その他の北海道地方・東北地方・北信越地方・東海地方・中国四国地方・九州地方から各1校ずつの計10校のみが参加でき、トーナメントを行い大学日本一を決める大会である。
前のページ  1  2  3  次のページ