「専大のローラースケート部門は当初、スケート部の中にあり、昭和44(1969)年にローラースケート部として独立した。昭和30年代から学生ローラースケート連盟のリーダー役となり、他の追随を許さない輝かしい戦績を残してきた。」(専修大学ホームページ)とあるように、専修大学はローラースケート界において名門である。インカレでの優勝回数は、今年度の第46回大会で男子35回、女子6回(女子の部は後から作られた)と他大学と圧倒的に差をつけている。他にも全日本ローラースピード選手権大会、東日本ローラースケート選手権大会、東日本女子ローラースケート選手権大会、東日本学生ローラーホッケーリーグ戦、東日本学生女子ローラーホッケー選手権大会、全日本ローラーホッケー選手権大会、東西交流学生ローラーホッケー大会、東日本ローラースケートスピード選手権大会東日本学生新人戦、東京都クラブ対抗ローラースケート競技会、全国選抜ローラースケートマラソン、東京都女子ホッケーオープン選手権大会と数多くの大会があるが、それぞれですばらしい結果を残してきている。また、それぞれの大会において専修大学 OB は役員、審判として参加しローラースケート界に大きく貢献している。さらに、卒業生、現役生を問わず日本代表も数多く輩出し、現在では女子チームのコーチを務めるOBもいる。
この2つの種目、それぞれに専門の選手がいるかと思われがちだが、そうではなく、一人一人の選手が両方の種目を行うため、練習配分が難しい。あちらを立てればこちらが立たず、といった具合にスピードを多くやりすぎて、ホッケーがおろそかになるわけにもいかず、またその逆になるわけにもいかない。またホッケーでは、男女でやはり練習内容や目的が違ってくるため、別々の時間に練習を行う必要があった。このような点を考慮し、コーチや主将を中心に新しい練習メニューが作られていった。そして、選手の履修状況と日没時間なども考慮に入れ、1週間の練習日程は日、月、木曜日がスピード練習、日、火、水、金、土曜日がホッケー練習、そのうち火曜日が女子練習、金曜日が男子練習と決まった。土日には OB 、 OG や他チームを招き合同練習や練習試合を数多く行った。練習の内容もさらに厳しくなった。一回の練習時間が増え、真夏の太陽の下、何時間も練習をした日々はかなりつらかった。スピード練習の走行量も増えた。前日の練習の疲れが取れぬまま練習をするというのが、頻繁どころか毎日になった。こうして週6日7回の練習をこなしていった。